この度、MusikPlatazの名刺を新しくしました。
サービス介助士の勉強をし、これまでの名刺がいかに読みにくいか、見にくいかに気がついたからです。
これまでの名刺はおしゃれにシンプル、洗練した雰囲気を出したいと考えて作りました。
そのため文字はスッキリ、明朝体系の字体。
全体に余白スペース多め。
ですが最近サービス介助士の勉強をして、全盲でなくても見えにくい人がいるということを意識し、
おしゃれであることより、誰にでも見やすい名刺を持ちたい・渡したいと思いました。
調べたところ、手持ちの名刺に点字を打ってもらえるサービスがあることを知りました。
確かにこれまでも点字の入った名刺を人からいただいたことはありましたが、
恥ずかしながらあまり深く考えたことはありませんでした。
せっかく点字を入れてもらうのであれば、もっと見やすくてわかり易いデザインに変更しようと考え、
フォントや文字の大きさも変更することにしました。
文字は UD Font (Universal Design Font : ユニバーサルデザインフォント ) を使用・
UDフォントは、ユニバーサルデザインのコンセプトに基づいたフォントです。
「ユニバーサルデザイン」は1980年代にアメリカで提唱されました。
「できるだけ多くの人が利用可能であるように製品・建物・空間をデザインすること」をユニバーサルデザインとして定義しました。
ユニバーサルデザインは障害の有無・年齢・性別・国籍・人種などにかかわらず、様々な人々が気持ちよく使えるように、あらかじめ都市や建物、生活環境を計画する考え方です。
つまりユニバーサルデザインのフォントとは、多くの人の見やすさを考えて作られたフォントです。
皆さんもフォントで「UD」とついたものを目にしたことがあると思います。
実際にこのフォントを見てみると、見やすい・読みやすいと感じるのではないでしょうか。
私は、強い近視と乱視はありますが、コンタクトレンズを使用するころで生活に支障のない視力が出ますし、まだ老眼の予兆もありません。
それでもUDフォントは読みやすいと感じます。
新しい名刺ではフォント・フォントサイズの変更、また文字も太くしました。
おしゃれと思っていた余白を少なく、できる限り文字を大きくしました。
点字を入れてもらえそうなスペースを確保し、
それ以外のスペースいっぱいに文字とロゴマークを広げました。
そしていざ注文。今回私がお願いしたのは、
ココロスキップの点字名刺プロジェクトさんです。
こちらでは、視覚に障害のある方が点字を打ってくださるとのことで、
ぜひお願いしてみたいと思いました。
私は点字に加え、名刺の右上の角を丸くカットしてもらう「点字名刺 + 角丸カット」
でお願いしました。
目が見えにくい方は、名刺の上下の区別がつきにくいため、お名刺の右上の部分をカットする事により、上下の判別つけているとのことなのです。
まずメールでご連絡を、私は名刺の写真を添付し、右下のQRコードに点字が重ならないようリクエストしました。
お返事のメールでは丁寧に、どのスペースに何を入れる予定か、レイアウトをご提案頂きました。
私の場合には名前の上にのスペースに名前、
メールアドレスの上のスペースに電話番号を入れる旨、またメールアドレスは長くなるのでスペースの関係で入れることをお勧めしないとのことでした。
ご提案通りで問題なかったので、こちらから出来上がっている名刺100枚を郵送しました。
名刺が到着した際も、仕上がり発送完了の際もメールで連絡をくださり、わくわく首を長くして到着を待ちました。
昨日到着した名刺はとても丁寧に梱包され、
点字を打ってくださった方からの点字でのお手紙も添えられていました。
そして、こちらが完成品です!!
とても美しい仕上がりで感動しました。
今回私はかなり分厚い名刺をお送りしました。
もしかしたら分厚すぎつかもしれないと思ったのですが、そのお陰か点字はくっきり、
とても綺麗に浮かび上がり、うっとりするほどです(笑)
早くこの名刺を誰かに渡したい、
そして点字を入れてもらった話をしたい。
そう思える名刺になりました。
本当にありがとうございました。
MusikPlatzの活動はまだまだこれからですが、この素敵な名刺を携えて、
『音楽』と『人』の役に立つ何かをしたいと考えています。