コンサートホールでお仕事をしていますと、様々なお客様が来場されます。
車椅子のお客様、杖をついたおみ足の悪い方、白杖を持ったお客様、
何らかの理由で長時間座っていることが難しいお客様…
車椅子の操作やご案内の仕方、白状のお客様のご案内の仕方は研修を受け、
日々のご案内の中で実践していますが、もっと理解したい、もっといいサービスを提供したいと考えていました。
そこで見つけたのが、『サービス介助士』という資格です。
サービス介助士とは
https://www.carefit.org/carefit/system/
サービス介助士とは高齢者や障害者など多様な人が暮らす社会で、年齢や障害の有無に関わらずに誰もが社会参加できるように必要なことをその人、その場にあったやり方で出来る( = ケアをフィットする)人になるための資格です。
社会の高齢化や障害者差別解消法などへの企業の対応の他にも、高齢者や障害者が利用しやすいサービスや商品の設計、障害者スポーツでのボランティア活動など、幅広い分野で今後ますます必要とされる資格です。
公益財団法人
日本ケアフィット共育機構HPより
初めは、もっとスムーズにご案内したいという思いで受講し始めましたが、
実際に勉強をするとそんなに単純ではないという違う思いが湧いてきましたので、少しご紹介したいと思います。
サービス介助士の資格は
① テキストでの自宅学習
②課題の提出(提出課題100問、60点未満は再提出)
③実技教習(スクーリング・オンライン講座)
④検定試験
以上の流れで学ぶことができます。
受講期間は申し込みから最大12ヶ月です。
テキストの内容は、実際のケアの仕方はもちろん、多様な人と生きる共生の考え方、
ジェロントロジー(創齢学)、高齢社会について、ホスピタリティ、障害の概念、
関連法規や制度についてなど多岐にわたります。
また最後の実技教習では、テキストの内容を講師の先生からお話を聞き、
聴覚障害のあるアドバイザーの方との対話の時間、視覚障害がある方のケアの仕方、
車椅子に乗った方のケアの仕方などを学びました。
最後には検定試験があり、それに合格すれば資格取得となります。
現段階ではまだ合否の結果が届いていませんが、合否に関わらず、
とても意義深い講習でしたので記録に残すことにしました。
サービス介助士の考え方の普及と、自分が学んだことを忘れないためにも、
少しずつここに綴っていきたいと思います。
少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。