この夏は魅力的な展示が多くありました。
その中の一つがこちらの写真展です。
有田泰而は1941年福岡県生まれ、大学で法学を学んだ後写真家を志し、1991年まで写真家として活躍しました。
カナダ、東京、アメリカを拠点に活動、2000年からは家族とともにカリフォルニア州北部のメンドシーノ(Mendocino)の海岸部に移り、芸術の創作に専念する生活を送りました。
彼は2011年に70歳で亡くなりました。
今回の展示は1960年代後半から70年代半ば、彼が最初の妻ジェシカと第一子コーエンを撮影した写真の数々を観られるものでした。
有田泰而「First Born」 ― 家族と遊ぶ時間 ― フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240523_05.html
この写真展を訪れるまで、彼のことは知りませんでした。
こちらを見つめる青い瞳の女性。とても惹かれませいた。
カメラ越しに見つめ合う二人の想いが溢れてくるような作品でした。
華やかに見える写真や、展示にあふれている今の時代。
その中で静かに、情熱的な愛に溢れた穏やかな作品に心を傾けるひとときは至福の時でした。